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ビレッジ戦略を支える ダブル・ジョパディの法則

ダブル・ジョパディの法則1を基に、「認知 ≒ 来店数 > レジ通過数 > 売上」という流れからブランドの浸透が進んでおり、目的である住宅の反響を狙っています。ビレッジ戦略では、マルシェなどのイベント出店や店舗への来店を通じて、そのエリアにおいて深い認知を促進しています。地元での想起を促すことが、ビレッジ戦略の取り組みの出発点です。

この理論において特に注目しているのは、既存顧客のフォローよりも新規顧客の獲得(認知)がブランド浸透に大きな影響を与えている点です。これは従来のマーケティング理論とは異なるアプローチを示しています。ビレッジ戦略では、深さよりも広がりを重視しています。

地元で家を建てる際は、「XXX工務店・建築」を選んでもらうために  

来店しやすく、住宅との親和性が高いカフェやグリーン雑貨店などの店舗を運営することで、地元におけるブランド認知(浸透度)を高めていきます。お客様が何度も店舗や施設を訪れることにより、ブランドに対する純粋想起を促進します。

施設・店舗において重要なのは、顧客が想起集合に至るかどうかです。 認知して購入した顧客が再び来店したいと思うような魅力を持つことができるか、顧客の心を動かす店舗になれるかが鍵です。
  1. ダブルジョパディの法則によると、
    マーケットシェアが低いブランドは購買客数も非常に少なく、これらの購買客は行動的ロイヤルティーも態度的ロイヤルティーもやや低いとされます。この法則は、南オーストラリア大学アレンバーグ・バス研究所のバイロン・シャープ氏の著書『HOW BRANDS GROW(邦題:ブランディングの科学)』で世界中のマーケターに広まりました。特に興味深いのはその不可逆性です。認知が増えればマーケットシェアが拡大するのは理解しやすいですが、その逆は必ずしも当てはまりません。浸透率は必ずしも上昇しないのです。考えればわかることですが、1)ロイヤルユーザーの数は少なく、2)ロイヤルユーザーは一定数浮気をします。また、若い頃に学んだLTVのパレート概念も覆されました。従来は「上位20%の優良顧客(ファンやヘビーユーザー)による売り上げが全体の80%を占める」とされていましたが、実際には上位20%の優良顧客の売上は50%強であるという研究結果もあります。 ↩︎

整理すると、目標はマーケットシェアの増加です。グリーン雑貨店におけるKPIはレジ通過数です。レジ通過数を分解すると、「レジ通過数 = マーケット人口 × 認知率 × 購買率」となります。サブKPIは認知率と購買率の上昇となります。