工務店のリブランディング

ブランディングとは何か

本記事では、創業から年月を重ねた企業が、いま改めて「ブランドとは何か」を考えるきっかけとして、佐元工務店の実例を紹介します。

特に、これから「ビレッジ戦略(グリーン雑貨店を併設した本社移転)」に取り組もうとしている企業にとって、リブランディングがどのような意義を持つのか――その視座を共有することを目的としています。

ブランディングとは、「誰に、どんな価値を、どう約束するか」を明確にすることです。

単なるロゴや見た目の刷新ではなく、企業として「何を大切にし、どうありたいのか」という信念を内外に伝え、社員・顧客・地域社会と“約束”を交わす行為です。

この“約束”には、2つの側面があります。

・インナーブランディング(内向き)

社員一人ひとりが「自分たちの会社は何者か」を理解し、誇りと共感を持って行動するための取り組み。

経営理念やビジョンの共有、職場文化の醸成などが含まれます。

・アウターブランディング(外向き)

社会や顧客に対して、ブランドの価値や世界観を伝えるための表現活動。

ロゴ、空間デザイン、店舗、広告、接客体験などを通じて企業像を可視化します。