工務店1.0から3.0については前回記載しました。マーケティングの大家 コトラー氏がMarketing5.0を出版、以前お世話になった多摩大学大学院の橋本教授レポートから工務店5.0へと考察してみたい。
- 工務店1.0 住宅をつくれば売れた時代
- 工務店2.0 住宅の顧客満足、体験を高めれば売れる今
- 工務店3.0 経営者の価値観、スタッフのエンゲージメント、地域への価値提供が始まったコロナ禍
【Marketing1.0-5.0変遷】 マーケティング 1.0 商品中心 顧客を理性的に満足させよ マーケティング 2.0 顧客志向 顧客を感情的に満足させよ マーケティング 3.0 人間中心 顧客を精神的に満足させよ(2009) マーケティング 4.0 デジタル 物理的電子的に満足させよ(2016) マーケティング 5.0 (2021) マーケティング5.0とは「人間を模倣するテクノロジーをカスタマージャーニーに全面的に応用し、価値を創造、伝達、実現、拡張すること」である。人間中心の3.0とデジタル革新の4.0の融合だ。
工務店5.0 ここで定義しておくと、「ものづくり(設計・施工)領域」と「カスタマー領域」がある。「この2つの領域をデジタルでどう価値を創造させることができるか」と「どうデジタルで繋ぐことができるか。情報の非対称性商品である住宅・庭をどう5.0で展開していくか」である。マーケティング5.0の5つの要素も下記に引用しておく。
マーケティング5.0には5つの要素がある。 1 データドリブン・マーケティング (データに基づくターゲティング) 2 アジャイルマーケティング (市場変化に迅速柔軟に現場対応する) という2つの原則の上で 3 プレディクティブ・マーケティング(全ステップに結果の予測を取り入れる) 4 コンテクスチュアル・マーケティング(センサーでリアルな顧客行動も捕捉) 5 オーギュメンテッド・マーケティング(人間を模倣する技術で生産性を向上) という応用がある。
また、顧客についても触れておくと、Z世代があと5年で市場に出現します。準備するには悪くない時間です。DXという言葉でなく、マーケティング2.0*3.0*4.0の集合体が5.0。SDGsの要素を盛り込みながら、デジタルを融合させて顧客体験を感情的、精神的に満足させる。未だ、五感に触れるリアルに勝るものはない中でどうリアル・バーチャルで顧客接点を作り情報発信していくか。それがビレッジ戦略の狙いでもあります。
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