ビルダーズビレッジレポート
■不確実な時代に建材流通会社が外構事業へ参入し始めた
コロナ禍や、ウクライナの情勢など、本当に先が読めない「不確実な時代」において、あらゆる業種が次の一手を探し始めております。
そんな世界の変化を背景に、当社に対して建材流通を主たる事業とする企業様から、
・新規で外構事業を立ち上げたい
・すでにやっている外構事業のテコ入れをしたい
・リフォーム事業とのシナジーが見えているので外構受注を強化したい
といったお問合せを頂戴するようになりました。
■工事ができる企業は強い
当社の外構事業のご支援先にも建材流通会社がございますが、当社から見た建材流通会社の強みは、
【工事が得意である】、【職人さんとのお付き合いについて熟知している】といった点です。
日頃から建材等を材工で受注しているため、工事を請け負い、現場の数を回していくスキルが非常に高い企業が多いと捉えております。
建築に付随する工事と、外構工事は勝手が違う点もあると思われますが、工事全般への絶対的なスキルがあるために異業種からの外構業参入が比較的容易にできるのだと考えております。
また、建材の納材先の工務店等からの下請けの外構受注(エクステリアの材工での受注)や、すでにお取り組みのリフォーム事業から派生しての外構受注が期待できるなど、そもそも外構を受注しやすい営業構造である企業が多いとも感じております。
その上で、比較的ご相談をいただくのが、デザインや提案力をどう強化するかという点と、人材の選定と育成についてです。
■デザインと人材育成をアウトソーシング
当社のご支援先の建材流通会社も、自社で持っている工事の経験値をバックボーンに外構事業に取り組み、後発での参入にも関わらず地域において確固たるポジションを確立しております。
ここでのポイントは、
・外構プラン(デザイン)を本部エクステリアプランナーへ外注する
・本部の営業ツールや販促ツール、営業ノウハウをを活用する
・研修を活用して未経験の人材の早期に戦力化する
といった、本部の仕組を利用して事業の立ち上げを行うということです。
上記のデザインと人材の課題を、外部のリソースと仕組みを使って解決する構造になっております。
■外構市場の特徴
外構市場の特徴を一つ挙げるとすると、「競合の少なさ」であると考えております。例えば、工務店やハウスメーカーが手掛ける新築住宅市場、大手から地場の老舗、異業種まで様々な企業が参入するリフォーム市場と比較していただくと、外構事業に取り組む企業の少なさがご理解いただけるのではないでしょうか。
特に、マーケットのニーズがある
【ある程度の企業の規模がある】、【デザインや提案力に自信がある】、【エンドユーザーからの受注も、住宅会社の下請けも両方得意】といった外構業者は、地元に数社も無いというエリアがほとんどだと思われます。これ外構事業に異業種から参入しやすい点の一つです。
■ガーデン・植栽の社会における価値
SDGsなどを背景に、社会の環境への意識は高まっており、それに伴い、ガーデンや植物での空間づくりの価値は今後さらに増します。リフォームや不動産事業などこれまで外構を後回しにしいてた業界も、今は屋外の提案へ注目しています。
多数のお取引先や、地元でのお付き合いを豊富に持つ建材流通会社が外構/ガーデン/ランドスケープに
進出することで、戸建住宅にとどまらず、ガーデンをコンセプトにした分譲、集合住宅やランドスケープといった受注も視野に入れた事業展開が狙えます。
■建材流通業の外構事業への取り組み事例
全国50拠点以上からなるボランタリーチェーン「エスティナ」は、工務店やリフォーム会社、建材流通会社などの外構事業新規参入をサポートしております。
未経験の営業担当が短期間に年間1億円の売上を作るまでに成長した事例紹介を含め、セミナーでご案内しております。
ご興味がございましたら、セミナーを通じてご案内させていただきます。
https://estina2.nextbuilders.net/#contact
(2022年3月)